ロックショア 釣行レポート

【特別感想文編】:「俺とハガツオ」 by 副部長まこと氏

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この物語は、俺(副部長まこと氏)とハガツオの奇跡の出会いについての物語である。

運命の日、2/8(日)。前日、夕刻にマンリーの磯を攻めるも、全く反応がなく坊主に終わっていたので、
悪い予感が付きまとっていた。

まず、この日の釣行は、前日同様お一人様であること。
そして、のっけの起床から失敗。前夜、早めに就寝したにも関わらず、寝つきが悪かった。
なかなか寝れずに、夜中に時計を何度も確認してしまう状況だった。

そして、パッと目が覚めた瞬間、携帯の時刻は4:38amを指している。
あれ?俺の目覚ましは、4:00amだったはず、なぜアラームが鳴らなかったんだ。。

寝起き頭で思考すること、数十秒、そして一人での釣行に身体が起き上がらない。
(あとで、気がついたが、アラームは平日のみなる設定になっていた。。実にアホだ。)

眠い、眠すぎる、そして、お一人様。。磯場に出撃するの止めようかなぁなんて葛藤と戦う事、
数分、いや、ダメだ。俺はまだアイツに出会っていない。運命のアイツに。
部長、たけし副部長のドヤ顔が頭に浮かび、負けてはいられないと、脳を無理やり活性化させて、
出撃。前日から道具を車に積んでいたので、4:50am、愛車のヨシオに乗り込み、
夜明け前のシドニーを北へひた走る。

途中、ふと保冷剤をクーラーに積んでない事に気付き、珍しく途中のガソスタで氷を購入。
また、長期戦を覚悟し、飲みものと、眠気覚ましにコーヒーを購入。
これが後に、幸運をもたらす事に!

6:00時前がFirst Lightの時間だったので、5:30までに現着したいと、慎重に加速を続け、
もう、目的の磯場駐車場に差し掛かった頃、目の前をPマークを付けた黄色いFordがノロノロ走っていた。ちっ、邪魔だなコイツを思いながら、後ろに張り付くと、なんと、ソイツも同じ場所へ。

「やばい、今日は他のアングラーも多いのか」と思い、駐車スペースに車を滑り込ませると、
すでに、数人の先客が。これに焦りを感じた俺は、急いで用意を済ませ、
4kgの氷が入ったクーラーを片手に、急いでポイントへと進む。
さすがに片方にクーラー、もう片方に俺のエクスかリバーで磯場を進むのはしんどい。
ソフトクーラーで肩に掛けれるタイプを買おうと決意するのである。

ようやく、6時少し過ぎにポイントへ到着。すると、誰もまだ来ていない。
おおっと!!軽くテンションもあがり、前にオージーアングラーが大物キングを上げていた、
張り出した磯場を確保。そして、1投目ジンクスを信じて、Daiwa ショアラインシャイナーをフルキャスト!!

が。。反応なし。ってか、思いっきり干潮で引いていたので、潮周りが悪く、
ターゲットたちが回ってきていないのか、無反応。せっかく急いで汗だくで来たのに(T-T)

30分程、一人で投げていると何やら団体が。。。げげっ
Korean系の団体約8名、うち小学生ぐらいのちびっ子が4名。父親と仲良く登場。
加えて、サモア系のオージーらしき二人組みも来場。合わせて10名の出現で、静かな磯場に嵐が吹いた。

団体は、俺の右手の磯場を陣取り、遠投フカセで餌釣りを開始。。
これがまた、やっかいで、ルアーを四方に投げていた俺のキャストと引っかかる事、
4回。。その度に絡まったルアーを外す事にうんざり。マジ勘弁してくれ!
手前でグレ狙っとけと、悪態をつきたくなる。

しばらくすると、また新手がやってきた。今度は白人のオージー二人組み。
ホント、今日は満員御礼だ!!そして彼らは、俺のすぐ左でルアー釣りを始めた。

止めてくれぇ!これ以上俺とあいつの出会いを奪わないでくれ。
投げる場所がなくなる!!チャンスが減る。。。(ToT

キャスト開始から約1時間、俺のルアーには全く反応がないが、
右側の遠投フカセ師に、当たりが!!運命のあいつらしい魚影が2本上がる。
なかなか竿がしなってる。。こっこれは!!地合キターーーとひたすらキャスト!!
だが、俺には反応なし。。右隣のルアーマンにも反応なし。。ルアーはダメなの??(T-T

結局、磯場で上がったのは2本だけ。。その後、色々武器を変えて投げ続けるも一切のコンタクトがなかった。
磯場では、誰も獲物を上げれない。。もうだめか。。。今日もダメなのか。。。
心が折れかかる。。。せっかく一人で頑張ってきたのに。。

そうこうするうちに、小学生たちが退屈に我慢できなくなったのか、Korean系団体が去った。
これは、チャンスと向かって右側に投げるも反応なし。。

時刻は9:00amを過ぎた、「ああ、ダメだ。俺にはダメなんだ。あいつには出会えないんだ。」
マジで心が折れる5秒前。思わず、豪磯部グループLINEで、弱音を吐露する。
すると、新妻来豪でエロエロ解禁の部長まさ氏が、昨夜スッキリしたのか、意気揚々とまだいけるんじゃないかと!満潮が11時なんで、それまでは粘れるんじゃないかと!!上から目線のアドバイス!?
それを胸に、負けてられねぇと鼓舞し、続行を決定。

そして、俺を含めルアーマンの3人には、まったく反応がなかったが、左隣のオージー2人組がKorean系団体が帰った、右の磯場へ移動したため、少し遠いが、左側の潮目に向かってフルキャスト!!
たが、遠い、限りなく遠い潮目。あそこに届くには、さらに左側の以前、俺が波にさらわれたポイントへ、
トラウマを克服して立ち向かわなければ、届かない。こっ、これは、俺にとっては最大級の試練だ。
どうする、どうする俺!?潮は満潮に向かって、波が磯場を覆う部分が増えてきた。

ダメだ、あそこじゃなげれねぇ、ぜってぇ波に攫われる。

チキンな俺、そしてお一人様は安全第一と、逃げて、同じ場所で投げ続ける。

すると!!その瞬間は突然やってきた!!!!!
右手に移ったルアーマンにHITぉ!!!俺のすぐ右側に居たのであがってきた魚影がはっきりと分かった。あいつは、あいつは俺の運命の!!!

メタルジグで、中層を狙ってた俺は、すぐさま、オージーが使っていたルアーと同じく、
トップを狙うためにルアーに変更。
長らく登場機会がなかった、サイレントアサシン99(セグロイワシ)を投入。

オージールアーマンのキャスト方向を盗み見して、フルキャスト!!
そ、そして、数投のキャスト後、ついに、運命のアイツか!?

アタリがどぉーーーーん!!キターーーー!あいつか、あいつなのか!!
期待に胸を膨らませ、追い合せも忘れず、落ち着いてフッキング。
よし!これはいける。ただ、走る、結構走る。ドラグはギチギチに締めているから、問題はないはずだ。

ロッドがしなる!右手のルアーマンからも視線を感じる。
リールを力強く巻き、ロッドを立てて、獲物を引き寄せる。
キタ!ようやく魚影が見えた!

やったーーーぁーーーアイツだ!運命のアイツが掛かっている。
よし、思わず心の中でガッツポーズ!しかし上げないことには、豪磯部の中では他の部員に、いつまでもドヤ顔をされる。絶対に上げてやる。

ショックリーダーはつけていない俺、磯場で擦れたら、それで終わる。
慎重にリールを巻き、ロッドを操作して、擦れに注意を払う。
そして、キタ、ついにキタこの瞬間が!!

波に合わせて、ランディング成功!!!

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やった、やりました。父さん、母さんありがとう!俺、ついにアイツに出会えました。

俺の愛しのハガツオちゃん!いやー感無量でした。
磯場に上げられ、バタバタと暴れる奴の口からルアーを慎重に外し、
力強いあいつを無理やり、小さなラジオペンチで持ち上げ、急いで離れたクーラーへ!

嬉しさと、まだ地合が続いてるのかとの期待をこめて、キャストを続けるも、
出会えたのは1本だけ。

それでも、コイツに出会いたくて、磯釣りを始めた豪磯部部員としては、
長かった道のりを思い出すと、嬉しさがこみ上げてきた。
ミャンマー出張がなければ、もっと早く出会えていたかもしれない。
でも、そんな事はどうだっていいさ、だって、出会えたんだもん。
出会えた君に感謝。神様、俺を見捨てなかったね!ありがとう。

ありがとうよ、ハガツオ。また君に出会える日を夢見て、俺、続けるよ磯釣り。

次は、キングなアイツとの出会いを求めて!精進します!

以上、俺とハガツオでした。

余談ですが、1尾は丸々食べれず、そして始めてのカツオは捌くのが難しかったので、
半身を同僚の岸野氏におすそ分けしたのですが。。。。

「うちは3人家族ですよ。半身じゃ足りない」と言われ、あげく

「田中君(部長)からもらうのは綺麗なのに。。。。」ってコメントを貰い。。。

捌いてからのお裾分けは、もう二度としないと心に決めました。
自分の練習用に全部捌いてやる。で、釣り過ぎたら、みんなにそのままお裾分けだ!
副部長まこと




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